(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年4月17日付)

中国の「ハイテク」家電が結集 上海で中国家電博覧会

中国の「ハイテク」家電が結集 上海で中国家電博覧会。写真はファーウェイのスマートミラーを体験する来場者(2019年3月14日撮影)。(c)CNS/陳玉宇〔AFPBB News

 筆者は3月下旬に中国発展フォーラムに出席した。これで9回目の参加となり、中国の政治経済について最近考えていることに刺激を受ける訪問となった。

 だが、フォーラム参加を最も価値あるものにしてくれるのは、セレンディピティー(偶然の大発見)だ。

 今度のそれは、かつてグーグル・チャイナの社長を務め、現在は中国ハイテク業界の有力ベンチャー・キャピタリストである李開復氏との面談という形でやって来た。

 李氏から頂戴した近著『AI Superpowers: China, Silicon Valley and the New World Orde(AI超大国:中国、シリコンバレー、新世界秩序)』には、ショキングな話が書かれている。

 産業革命以降では初めて、中国が巨大な経済的変化の先頭に立つのだという。その変化とは、人工知能(AI)における革命だ。

 本書は中国の「スプートニク・モーメント」、すなわちグーグル傘下のディープマインドが開発した囲碁AI「アルファ碁」が世界的な囲碁棋士の柯潔氏を破った場面から議論を始める。

 あの対決は、現代のAIの能力を実証する舞台となった。

 しかし本書は、そのような場面がもう一度やって来ることを暗に予見している。グローバルなAI応用において自分はもうリーダーでないと米国が悟る日が来る、というのだ。