遺伝子操作でサルに睡眠障害、そのクローン5匹誕生 中国

中国・上海の研究施設で撮影された5匹のクローンのサル。中国科学院の神経科学研究所提供(2018年11月27日撮影、2019年1月24日公開)。(c)AFP PHOTO / CHINESE ACADEMY OF SCIENCES INSTITUTE OF NEUROSCIENCE 〔AFPBB News

(英エコノミスト誌 2019年4月6日号)

 過去40億年あまりの間、地球上の生命体がデオキシリボ核酸(DNA)配列、すなわち遺伝子を作り出す方法と言えば、すでに手元にある配列をコピーするよりほかになかった。

 遺伝子には傷がついたりもつれたりすることがあり、そのせいで不完全なコピーになったり、同じ所が繰り返しコピーされたりもした。

 それらの原料から自然選択の栄光がもたらされた。だが、水面下では、遺伝子はやはり遺伝子から作られていた。

 もはや、そうではない。今では遺伝子も、ワープロの文章と同じように、ゼロから書き起こしたり何度も編集したりできるようになっている。

 つまり、生き物を操作することが可能になっているのだ。これは、人類と地球上の生命とのかかわり方が根底から変わることを意味している。

 まず、かつては困難、いや不可能でさえあったモノの製造が可能になる。

 薬品、燃料、布、食糧、香水などを分子レベルから組み立てられるようになる。また、どの細胞に何をさせるか、何に成長できるようにするかも操作可能になる。

 免疫細胞を医師の命令に従わせることも、幹細胞を上手に誘導して新しい組織に変身させることも、さらには、受精卵が親とは似ても似つかぬ生き物に育つようにプログラムすることもできるようになる。