「裏切りをやめろ」 英EU離脱、当初予定日迎え賛成派怒り

英ロンドン中心部で開かれたブレグジット賛成派の集会に集まった人々(2019年3月29日撮影)。(c)Daniel LEAL-OLIVAS / AFP〔AFPBB News

(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年3月27日付)

 筆者が今いる北京からは、英国は小さく見える。

 また、唖然とするような国家的自傷行為に及ぶ狂人たちの手に落ちた国のようにも見える。

 だが、これは錯覚だ、とブレグジット(英国の欧州連合=EU=離脱)支持派は言うだろう。英国は「支配権を取り戻す」のだという。

 スローガンは秀逸だった。だが、これが何より大きな妄想だった。

 支配権は主権とは異なる。EU加盟をめぐる英国の国民投票のキャンペーン中に筆者が論じたように、英国はすでに主権国家だった。

 もし望むのであれば、投票でEU離脱を決められた。そして実際に離脱を決めたが、すぐさま、確かに英国は主権国だが、あまり力がないことを思い知らされた。

 しかし、支配権とは要するに力の問題だ。

 国民投票後のEUとの交渉では、博識な人たちが最初から分かっていたように、EUの方が英国より力があることが判明した。