(英エコノミスト誌 2019年3月16日号)

タイのデザート「マンゴー添えたもち米」、中国人観光客数千人に

タイの首都バンコク郊外ノンタブリ県ムアントンタニで、中国人観光客数千人に提供されたもち米にマンゴーを添えたデザート(2019年1月20日撮影)。(c)Krit Phromsakla Na SAKOLNAKORN / THAI NEWS PIX / AFP〔AFPBB News

政府がそれを容認すれば、経常赤字が金融システムを作り替える可能性がある。

 中国のオンライン旅行代理店最大手シートリップ(携程旅行網)の本社コントロールルームには、デジタルの大きな世界地図が設置されており、何十本もの蛍光色の線がひっきりなしに点滅している。

 同社のプラットフォームで国際線の航空券が売れるたびに、その路線に該当する箇所が光る仕組みだ。

 本誌エコノミス記者がコントロールルームを訪れた3月11日午前に最も多く売れていたのは、ソウル、バンコク、マニラ行きの航空券だった。

 リアルタイムで更新されるホテル予約のランキングでは、英国のリバプールが欧州部門で首位に立っていた。

 マージーサイドの荒削りな魅力が短期間ながら(また、特別セールのおかげでもあるようだが)ベニスやバルセロナに勝っていた格好だ。

 21世紀の最初の10年間で見ると、中国市民による海外渡航件数は、平均で年間3000万件にも満たなかった。昨年には1億5000万件に達しており、そのざっと4分の1がシートリップを介して予約されていた。

 この現象は世界中のホテルや土産物店の売上を押し上げるだけではない。中国の経常収支黒字の消滅という大きな変化を世界の金融システムにもたらす一因にもなっている。

 中国の経常黒字の国内総生産(GDP)比は、2007年というつい最近でも10%に達していた。経済学者やエコノミストが健全だと通常見なす水準をはるかに上回る値だ。