習主席「貿易戦争に勝者なし」 BRICS会議でトランプ氏けん制

南アフリカのヨハネスブルクで開かれた第10回新興5か国(BRICS)首脳会議に合わせ開かれたフォーラムで講演する中国の習近平国家主席(2018年7月25日撮影)。(c)AFP PHOTO / GIANLUIGI GUERCIA〔AFPBB News

(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年3月5日付)

 19世紀には「国民国家(nation state)」という概念が広まった。21世紀は「文明国家(civilization state)」の世紀になるのかもしれない。

 文明国家とは、昔からの領土や特定の言語、民族などだけでなく、特有の文明をも代表していると主張する国家のことだ。

 この概念は今日、中国やインド、ロシア、トルコといった国々に加え、米国でも勢いを得つつある。

 文明国家という概念には、明らかに非自由主義的な含みがある。

 個々の文明にはその唯一無二の文化を反映する政治制度が必要なため、普遍的人権や共通の民主主義的基準などの規定を試みるのは間違っている、ということになる。

 この概念は排他的でもある。少数民族や移民は中核を成す文明に属していないため、決して溶け込めないかもしれないのだ。

 文明国家なる概念が今後もさらに広がりそうな理由の一つは、中国の台頭に求められる。

 習近平国家主席は外国人に向けて演説するとき、中国の特異な歴史や文明を強調するのを好む。