KDDIなどがアジャイル開発支援を行う会社を設立

ビジネス変革へアジャイル手法「スクラム」の利用を促す

栗原 雅/2019.3.11

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新会社と出資会社のメンバ-。左からKDDIの藤井彰人ソリューション事業企画本部長、米Scrum Inc.のアヴィ・シュナイアーバイスプレジデント、Scrum Inc. Japanの荒本実社長、永和システムマネジメントの平鍋健児社長

 KDDIなど3社は2019年3月8日、アジャイル開発手法「スクラム」の導入を支援する新会社Scrum Inc. Japanを設立したと発表した。アジャイル手法を取り入れてビジネスを変革しようとする企業に対して、スクラムの認定資格セミナーの開催、スクラム専門人材の派遣、コンサルティングなどを行う。

 新会社の資本金は7500万円で、KDDI、米Scrum Inc.、永和システムマネジメントがそれぞれ51%、44%、5%の比率で出資する。社長には、KDDIでスクラムによるアジャイル開発を主導してきた荒本実氏が就いた。

 3社は2017年1月にアジャイル開発の教育プログラムの提供で業務提携しており、2年あまりで約20社へスクラムの導入を支援してきた。新会社はこれを引き継ぎ、2019年4月の事業開始から1年間でスクラム導入企業を累計40社に拡大することを見込む。

 このアジャイル開発の教育プログラムを利用した一社が、トヨタ自動車、デンソー、アイシン精機が設立した自動運転ソフトの開発会社「Toyota Research Institute - Advanced Development(TRI-AD)」である。全社でのスクラムの活用により、情報共有や可視化、タスクの優先順位づけなどが改善したという。2019年3月末までには、開発に携わる約360人全員がスクラムに関する研修の受講を終える見込み。

ビジネスの変革にアジャイル手法を取り入れる企業を支援

 KDDIが自社の法人向けシステム開発にスクラムを取り入れたのは2013年。その後、スマートフォンアプリ「auでんき」などコンシューマ向けサービス開発にも適用範囲を広げたほか、社内横断でアジャイル開発を推進する「アジャイル開発センター」を設置するなど、スクラムを利用したアジャイル開発に力を入れてきた。