米中貿易協議、新華社通信も「大きな進展」と報道

米ワシントンで行われた米中の閣僚級貿易協議(2019年2月21日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP〔AFPBB News

(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年3月1日付)

 このストリーミングドラマは前に見たことがある。

 ドナルド・トランプ大統領が、例えばシリアから米軍を撤収したり、メキシコとの国境問題で国家非常事態を宣言したりする強い衝動に駆られる。

 衝動に反するアドバイスを受けると、渋々従う。同じサイクルが繰り返されて何度か洗い流された末に、トランプ氏はしびれを切らす。

 そこで常に望んでいたことをやる。周囲の人よりも自分の直観を信じるのだ。

 中国について今起きていることが、これだ。

 大統領は株式市場を浮揚させる貿易協定を求めている。顧問たちは、たとえ米国経済の短期的な成長が犠牲になったとしても、習近平国家主席との交渉で強硬な態度を貫きたいと思っている。

 トランプ氏が顧問らの意見を却下するのは、時間の問題だ。問題は、そうなった時に米国がどれほどメンツを失うか、だ。

 大いに失う、というのがその答えだ。