優勝したY-4チーム

300万円の資金で学生たちのプランが動き出す

 優勝チームのメンバー、筑波大学国際総合学類4年生の由衛彰敬さんは「プランの立案にあたっては、みんなでいろんなアイデアを出し合い、その中からこの仕送りというスタイルが課題の条件をクリアしやすいということで選びました」と語る。

 このアイデアにまとまるまで、メンバー間で熱い議論が戦わされたという。仕送りというアイデアはどこから出てきたのだろうか。

 「製品のサンプリングはしないルールでしたので、使用体験をせずに購入してもらうにはどうすればいいか、というところが課題のポイントだと考えました。そこで購入者とエンドユーザーを分けたらどうだろうかと考えた末に思いつきました」(早稲田大学商学部4年・ 竹内翔海さん)

 昨年12月に開催された本選考のためのオリエンテーションで、P&Gジャパンのブランドマネージャーから、「親が子どものために製品を購入した場合も、新規購入としてカウントされる」と話していたのをヒントにしたという。

 立案に当たっては、一人暮らしの学生約100人にアンケート調査を行い、その結果をもとに具体化していった。

 「メンバーには私大生も国立大生もいて、さらに地方に住む人と都会に住む人もいますので、幅広い学生層の調査と議論ができたことが、結果に繋がったと思います」(由衛さん)

 これからプランを実現していくことについては「大学生活の最後に、インターンでもできない体験をこのメンバーと一緒にできることは本当に楽しみで、素直に喜んでいます」とメンバーたちも笑顔で語る。