トランプ氏、対中関税の引き上げ見送り 習氏との首脳会談で協議妥結へ

ドナルド・トランプ米大統領。ホワイトハウスで(2019年2月24日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP〔AFPBB News

(英エコノミスト誌 2019年2月23日号)

習近平氏が貿易戦争を終結させて中国をより豊かにする方法とは。

 北京とワシントンではここ2週間、中国と米国の担当者が難しい交渉に取り組んでいる。

 米国が中国製品への関税を引き上げるか交渉の延長を決める期日の3月1日が来る前に、貿易摩擦に終止符を打つためだ。

 大豆の輸入や自動車の合弁事業といった退屈で細かい話に惑わされてはいけない。

 この交渉には、14兆ドル規模の中国経済がこれからどんな道を歩むのかという、21世紀の最重要テーマの一つがかかっているのだ。

 貿易戦争を始めたのは米国のドナルド・トランプ大統領だが、ステロイド(筋肉増強剤)注入のような手法も用いる中国の国家資本主義は世界の貿易システムの悪役であり、安全保障上の脅威ももたらしているとの見方には、米国のほぼすべての党派が同意している。

 欧州やアジアの多くの国も同調する。

 こうした不満の中核にあるのは、国有企業には資本を低利で供給する一方で民間企業には冷たくあたり、外国企業については権利を侵害するという中国政府のやり方だ。

 その結果、中国は国内外で市場を著しく歪めてしまっている。