ウォルマート/西友が目指すスーパーの未来像

スピード感と整備されたデータがカギを握る

鍋島 勢理(CDO Club Japan)/2019.3.4

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 同じ小売業として、コンビニやドラッグストアなどとの競合が今後さらに見込まれるスーパー。グローバル企業ウォルマートが日本では、どのような未来を描き、デジタルトランスフォーメーションによってどのようなことをやろうとしているのか。ウォルマートジャパン/西友のバイス・プレジデントCIOである白石卓也氏に、CDO Club Japan理事の鍋島勢理氏が聞いた。(JBpress)

――白石さんはCIO(Chief Information Officer)ではありますが、CDO(Chief Digital Officer)の立場も兼ねているとうかがいました。

 基幹システムを見ている一方で、いわゆるデジタルトランスフォーメーションの責任者でもあります。

 デジタルトランスフォーメーションは言葉としては広がっています。しかし、IoT(Internet of Things)とかAI(人工知能)とかキャッシュレスとか、それだけやっていても会社全体は変わりません。基幹システムや働き方も含めて変えていかないと成功しないでしょう。

 デジタルトランスフォーメーションが成功したかどうかは、企業として成長したかどうかで判断するべきです。それぐらい大きな転換ですから、全体の業務システムを見直していますし、新しい仕組みも入れますし、業務や組織の改革もしていきます。結構幅広く進めていると言えるでしょう。

店舗での買い物体験を向上させていく

――そのなかでもとくに注力しているのはどのようなことでしょうか。

 一番優先度が高いのは店舗です。

 去年(2018年)は楽天と組んで「楽天西友ネットスーパー」というビジネスを始めるなど、ネットスーパーには力を入れていますし、まだまだ伸びると思っています。とは言ってもコアとなるのは、全国に300店舗以上あるリアルな店舗です。どのようによりよい買い物体験をしていただけるか、それにデジタルをどう使うか、というお客さま体験に一番注力しています。