ロシアでは今年初から付加価値税が18%から20%に引き上げられた。

 昨年夏のワールドカップ開催日のお祭り気分に乗じて発表された税率引き上げであるが、昨年末に高額商品の駆け込み消費があったかというと先のGDPを引き上げるほどには寄与していない。

 また小売現場でレジ対応の混乱があるかというと、1か月後の今では大手のスーパーやファーストフード店では全く混乱はみられない。

スーパーマーケットのレシート。品目ごとのVAT税率に加え、支払総額のうちVAT20% 13.50ルーブル、VAT10% 28.62ルーブルと記載は細かい。

 普段は確認もせずに捨ててしまう買い物のレシートを今回改めてじっくりと眺めてみた(右の写真)。

 スーパーマーケットで購入する基礎的な食料品(パンやヨーグルトなど)には軽減税率が適用されていて、税率10%との表示がある。

 適用外の食品(清涼飲料)はもちろん20%が適用される。末尾には10%、20%適用のそれぞれの税額の合計まで記載されている。

 またファーストフード店(ケンタッキーフライドチキン、ロシアでも人気である)でテイクアウトしたバーガーも10%であった。

 しかし、スターバックスで買ったコーヒー豆は20%、レジ袋(モスクワでは有料であることが多い)も20%である。

 ロシアの大手スーパーマーケットのレジはほとんどPOS化されており、レジではバーコードを読み取るだけである。ファーストフード店でも注文はカウンターではなく大画面のターミナルで行う店が多い。

 税率変更もプログラムの書き換えだけで比較的容易に対応できるのだろう。