2015年に一人っ子政策から二人っ子政策に人口抑制政策を転換させたとき、当局はベビーラッシュが起きると期待して年間2082万人の出生数予測を発表していたが、それよりも500万人以上も少なかった。当局はこれまで2020年の人口予測を14.2億人と試算していたが、これよりも少なくなる可能性が濃厚だ。

 労働人口(16歳から59歳)は8億9729万人で総人口の64.3%。2017年末より470万人減であり、中国メディアによると労働人口が初めて減少に転じた。

 また、60歳以上の人口は2億4949万人で17.9%、前年末より859万人増、65歳以上の人口は1億6658万人で11.9%、827万人増。高齢者の比重はそれぞれ60歳以上0.6%、65歳以上0.5%増で高齢化が一層進んだといえる。ちなみに就業人口は7億7586万人。前年比100万人近くの減少である。

 国家統計局局長記者会見では「労働人口が9億人もいて就業人口が7億人以上いて、高等教育を受けている人間が1.7億人もいて、毎年大卒が800万人もいるのだから、人口ボーナスは存在する!」と強調していたが、人口ピラミッドがいびつな形になっていることは一目瞭然だ(ちなみに就業人口7.7億人のうち、「農民工」と呼ばれる農村戸籍の出稼ぎ者が2.88億人を占め、農民工のうち1億人が都市定住型農民工で都市の低層の仕事に就いて、都市生活者のためのサービスやインフラを支えている)。

高齢女性が増え、出産可能な女性は減少

 さらにいびつなのは、性別のバランスだ。男性が7億1351万人、女性が6億8187万人で男性が3164万人多い。

 このバランス比が一番悪かったのは2006年でその差4008万人であったから、多少は是正されたとはいえ、男女出生比率は2017年で依然111.9(女児を100とした男児の出生数)で、国際平均水準104~107を大幅に上回ることを考えれば、まだまだ深刻な問題だ。

 しかも、女性の寿命が比較的長いのに、今後結婚適齢期、出産適齢期に入る「00后」と呼ばれる2000~2010年代生まれの世代(1.46億人)の男女出生比が118.9、今年10歳を迎える2009年の男女出生比率は121.6。農村になるほど、この男女差は大きく、男女出生比率150を超える地域もざらにある、と指摘されている。