(英エコノミスト誌 2019年1月26日号)

コンゴ民主共和国、チセケディ新大統領が就任宣誓 初の平和的政権交代

コンゴ民主共和国の首都キンシャサで行われた大統領の就任宣誓式で、握手するフェリックス・チセケディ新大統領(右)とジョゼフ・カビラ前大統領(2019年1月24日撮影)。(c)TONY KARUMBA / AFP 〔AFPBB News

コンゴの支配者たちは民意を無視することで混乱を招く。

 コンゴ民主共和国の憲法裁判所が、次期大統領はフェリックス・チセケディ氏だと宣言した時、当人はシャンパンで自らの勝利を祝った。

 本誌エコノミストが印刷に回された時点で、就任式が行われる予定だった。

 楽観論者は、コンゴで権力の移譲が平和的に行われるのは1960年の独立以降初めてだと楽しそうに論じている。

 南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領もチセケディ氏を祝福し、「すべての利害関係者」がこの結果を受け入れて「平和の確立、コンゴ国民の団結、そしてすべての人々の生活向上へと向かう道のりを歩み続ける」よう促した。

 とんだ茶番だ。

 選挙の真の勝者は石油会社の元役員マルタン・ファユル氏であり、得票数でも2位以下に大差をつけていたからだ。

 この国では、きちんと機能しているうえに尊敬も集めている機関はごくわずかだが、その一つであるカトリック教会の司教たちは計4万人の選挙監視員を派遣していた。

 その監視員らの集計によれば、ファユル氏の得票率は60%を超えていた。