(英エコノミスト誌 2019年1月12日号)

中国の2019年GDP成長率は約6.3% 中国科学院が予測

中国・蘇州市の工業地帯(2018年12月3日撮影、資料写真)。(c)CNS/泱波〔AFPBB News

世界は懸念するべきなのだろうか?

 今からちょうど100年前、中国の大都市で学生運動の嵐が吹き荒れた。

 一世紀に及ぶ国家衰退の流れを変えようと立ち上がった「五・四運動(ごしうんどう)」の指導者たちは、儒教の教えを捨てて西洋のダイナミズムを持ち込むことを切望し、「賽先生(科学)」と「徳先生(民主主義)」を雇い入れることで近代的な中国を生み出せると訴えた。

 そして今日、五・四運動に参加した学生たちが形成に寄与した現在の中国は、国の威信を高めることにかつてないほど夢中になっている。

 中国が1月3日、世界で初めて月の裏側に探査機を着陸させたことは、そうした野心の高まりの現れだった。

 しかし、今日の国家の指導者たちは、「賽先生」は「徳先生」の仲間と相性がいいとの考え方を否定している。

 それどころか習近平国家主席は、中国共産党が政治的な締めつけを強化すると同時に最先端の研究を利用できることを期待している。

 中国と米国の対立が強まるなか、西側諸国では多くの人々が、習氏が願いをかなえるのではないかと心配している。