単語や図形、数式に意味合いを付与しながら記憶することができればそれに越したことはないのですが、短時間でそれを実現するのは相当難しい芸当です。そもそも短期間に大量の情報を脳に詰め込もうとすると、脳がパンクしてしまいます(パンクしなくても相当に疲弊します)。

 そこで、一見遠回りに見えますが、まずは「視覚情報」として脳の片隅に入れてしまい、追って意味合いを付与していくのです。その方が、1日あたりこなせる数も飛躍的に増え、結果的に効率が良くなります(この場合、たとえば英単語帳であれば、1日あたり1000語×2〜3回反復を合計2時間程度で行います)。

「視覚情報のインプット」を何度も繰り返す

 続いて取り組むことは、②「視覚情報のインプット」を繰り返すこと、つまり、「見覚えがある」状態を作った作業を繰り返すことです。

 先ほど、「1日あたり2〜3回反復を行う」と書きましたが、これを1セットとすると、2日間で計2回セット、さらに1週間後にもう1〜2セット行うイメージです。

 日曜に初見1000語の英単語の流し読みを2〜3回した場合、月曜にもう一度それらの1000語を2〜3回流し読み、数日あけて土曜にもう1〜2回同様のことをやってみる。そして日曜には新たな1000語に突入する、といったイメージです(ちなみに、このタイミングで最初の1000語については次の段階に突入していきます)。

 基本的にインプットは辛くて疲れるので、土日に数時間で軽く頭に焼き付ける作業を行うのがよいでしょう。その上で、平日は、通勤通学の電車内や休憩時間に「あー、なんか見え覚えあるな、これ」と思い返しながらチェック作業を繰り返していきます。この方法は英単語のみならず、基本的な数式でも世界史などのテキストでも有用です。

 余談ですが、「誰かに要点や感じたことを話せる状態をつくる」ことを想定した読書(面接試験などに必要になるトレーニングでもあります)についても、1~2時間でサーっと通読し、心に留まった箇所に蛍光ペンで着色しておき(ボールペンで傍線を引くよりも明らかによいと思います)、その着色部を数日間に及んで再読する(50箇所でも15分で一通りチェックを済ませるイメージ)、といった手法が、インプット・自分の頭作りに非常に有用だと感じています。