先に台湾では昨年末、12月26日をもって徴兵制が「終了」しましたが、韓国でもその方向が議論されています。

 「若者に嫌気」といった読者受けする報道が目立ちますが、施政者側の観点としては、国の未来を拓くイノベーティブな青少年を育てることも念頭に置かれています。

 さて、こうした準先進国であればまだしも、そうでない場合、子供に就学の機会を与えず兵隊として利用することは、向こう50年、100年規模で、国の繁栄を阻害する「デバイド下層」への落ち込みが懸念されます。等身大の例をご紹介しましょう。

イエメン少年兵の21世紀

 混迷の続くイエメン内戦で少年兵の実践配備が全世界に報じられています。実に総兵力の3分の1にも及ぶという報道もありました。

 子供を軍事的に利用するというのは、大人が次世代を、すなわち国の未来を滅ぼす最短手筋の一つであることを、全世界の内戦や紛争後地域の現実が、雄弁に物語る通りです。

 国連諸団体、ユニセフやユネスコが発する「少年を戦地に送るな!」というメッセージは、日本国内では「人道的な配慮」と受け取られることが多いように思われますが、海外にはそれと異なる、様々な複数の視点が存在します。

 共通するのは「少年兵」を作り出すと、後々まで禍根を残す。ろくなものではないという一点です。それら、あまり日本国内で強調されない観点から、「少年兵」の問題を考えてみたいと思います。

 かつての日本軍もティーンエイジャーの少年を徴発して軍事に投入しました。

 予科練などはいまだに「赤き血潮」とか「でっかい希望」とか、おかしなセンチメントと共に歌われることがありますが、ろくでもない政策であることを、学徒出陣兵として青春を滅茶苦茶にされた父親の息子として、一言記しておきたいと思います。