(英エコノミスト誌 2018年12月22・29日合併号)

米国防総省、太平洋合同演習への中国招待を撤回

米国防総省、太平洋合同演習への中国招待を撤回 。写真は2014年の「環太平洋合同演習(リムパック)」の様子。米海軍が公開(資料写真、2014年7月8日撮影)。(c)AFP PHOTO /US NAVY/ Amanda R. Gray/ HANDOUT 〔AFPBB News

両軍間のコミュニケーション改善が戦争回避に寄与する。

 米国と中国の間では軍事関係の公式の意思疎通がいまだにファクスを介して行われていると聞くと、さすがに考え込んでしまう。

 あんな時代遅れの技術が使われていることは、両国軍の効果的な対話が不安を覚えるほどに不足していることを象徴している。

 この2大国は西太平洋で縄張り争いをしている。両国の軍艦やジェット機は毎日、お互いのすぐ近くで行動している。

 どちらも戦争は望んでいないが、中国は米国を寄せつけたくないと思っている。従って、空や海で衝突が起きたら、それがエスカレートしうることは想像に難くない。

 犠牲者が出たりすれば両方でナショナリズムが燃え上がり、浮き足だった将校や政治指導者が火に油を注ぐような対応を取ってしまう恐れもある。

 一方が他方の軍の動きを誤解した場合も同様だ。

 米中関係はすでに、貿易をはじめとする多くの問題をめぐって緊張している。従って、米中の冷戦型のスパーリングが熱い戦争に発展するリスクを減らそうとすることが常識的な行為だ。