現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校に在籍する中国からの留学生数は2173人(2018年)。学生総数が2万5057人だから全体の8.7%、外国人留学生(2534人)の86%を占めている。
同大学は10キャンパスあるカリフォルニア大学のうち3番目に古い。
バークレイやUCLAなど他の6キャンパスには後れを取るが、「世界大学ランキング・センター」の評価では第70位。中国の名門北京大学(92位)や清華大学(98位)よりも上位にいる。
(https://cwur.org/2018-19.php)
北京大や清華大よりもランクが上
同大学になぜこんなに多くの中国人学生が在籍しているのか。理由は2つある。
1つは、同大学が2008年のリーマンショック以降、海外、特に中国本土からの学生獲得に積極的に乗り出したからだ。
大学関係者が中国本土に頻繁に足を運び、ネット上でも盛んに宣伝した。
なぜ中国人を狙ったのか。中国人の富裕層にある「米国留学熱」に目をつけたのだ。
同大学の場合、赤字財政に苦しんでいた。州立だが連邦政府や州政府からの助成金はしぼむばかり。カリフォルニア大学の中でも状況は一番ひどかった。
頼れるのは学生からの学費だった。