(FT.com 2018年12月9日付)

トランプ大統領、ケリー首席補佐官の年末辞任を発表 かねて関係悪化のうわさ

米ホワイトハウスの大統領執務室で、北朝鮮から逃れてきた人たちと面会するドナルド・トランプ大統領(左下)を見るジョン・ケリー大統領首席補佐官(右、2018年2月2日撮影、資料写真)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP〔AFPBB News

 12月5日のジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の葬儀で終始ただ静かに座っていただけで、ドナルド・トランプ米大統領は一部から、より大統領らしい段階へ入ったと称賛された。

 悲しいかな、それはトランプ流の当てにならない期待のループにおける新たなグラウンドホッグデー(注1=ジリスの一種のグラウンドホッグを使って春の訪れを予想する北米の天気占いの行事)にすぎなかった。

 何しろ、トランプ氏はあれ以来、ジョン・ケリー大統領首席補佐官の退任を発表し、元フォックス・ニュース司会者のヘザー・ナウアート氏を次期国連大使に指名し、ウィリアム・バー氏を新司法長官に指名し、自身の配下にある司法省から、事実上犯罪者のレッテルを張られた。

 おまけにレックス・ティラーソン前国務長官のことを「石ころ並みのバカ」「底抜けの怠け者」と呼んでみせた。

 トランプ氏は、大統領任期の後半に向けて態勢を整えている。後半の2年間は確実に、前半よりかなり荒れるだろう。

 ロバート・モラー特別検察官は、複数の連邦犯罪についてトランプ氏の起訴勧告に至る様相を強めている最終判断に向けて着々と標的をそろえている。

 7日には、トランプ氏とたもとを分かった元個人弁護士のマイケル・コーエン氏と元選対本部長のポール・マナフォート氏の量刑勧告の報告書で、文書内で「individual#1(個人その1)」と呼ばれているトランプ氏が連邦犯罪に加担したことが示されている。