(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年12月7日付)

英EU離脱案、12月11日に議会採決 議員ら猛反発

英議会で発言するテリーザ・メイ首相(2018年11月26日撮影)。(c)AFP PHOTO / Jessica Taylor /UK Parliament 〔AFPBB News

 彼らの言う「支配権を取り戻す」とは、こういうことだったのか。

 テリーザ・メイ首相の政府は、英ドーバー港に到着する欧州のフェリーに一定のスペースを割り当てる計画を策定した。

 医薬品を積んだトラックは、仏カレーから海峡を渡る許可を与えられる。重要な企業サプライチェーン向けの部品を積んだトラックも恐らく許可を得られる。

 英国の消費者は警告を受けた。新鮮な果物や野菜といった贅沢品を積み込む余地はない。

 来年3月に合意なしで欧州連合(EU)を離脱することになれば、英国の国家主権を一夜にして取り戻せる。これは間違いなく最も純粋な形のブレグジットになる。

 大陸との完全な決裂を求めている与党・保守党内の面々にとっては天恵だ。

 港と国境の開閉に関する決定は、英国政府だけが決める問題になる。EU離脱派のどぎつい言葉を使うなら、英国は束縛の鎖を振り払うということだ。

 これが流布されている理論の流れだ。ところが今、現実が姿を見せ始めている。