飛び上がらんばかりに喜んだ経営者に1つの条件がつく。

 「支払いは手形です」

 現金決済一筋できた経営者は最初は難色を示す。しかし、信頼する部下に「こんなチャンスを逃す手はない」と説得され、これに応じる。

 その直後だった。この名門デパートが倒産したのは。

 映画ではこのデパートも実名で出てくる。ミドパだ。今は、ロッテのヤングプラザ館になっている。

 町工場の経営者は、個人所有の住宅まで失い、文字通り、裸一貫となってしまう。

 3つ目のストーリーは、ノンバンクに勤務していた課長。1996年までの好景気の乗って急成長していたノンバンクだが、異変が始まっていた。

 韓国からの資金引き上げの動きが外国系金融機関で始まっていた。

ドル買いでぼろ儲けした元金融マン

 「これから大変なことが起きる。もうこの会社にいても意味がない」と真っ先に退社し投資会社を始める。

 「未曾有の危機が来る!」

 大転換期を見越した投資を薦めるがこんな予想に乗ってくれたのは2人だけだった。