(英エコノミスト誌 2018年12月1日号)

ウクライナ大統領、ロシアとの「全面戦争」の脅威警告

拿捕された後、クリミア半島のケルチにある港に係留されたウクライナ軍の船(2018年11月27日撮影)。(c)AFP〔AFPBB News

ロシアがウクライナの軍用艦3隻を拿捕し、ウクライナ東部の海路封鎖を目論んでいる。

 「やつらをぶちのめせ・・・くそ、どうやら大統領が裏で全部手を引いてるようだ」

 ケルチ海峡でウクライナの軍用曳航艇(えいこうてい)に体当たりした船の艦長に、ロシアの司令官がそう語る。

 その傍らでは、別の船がウクライナの軍艦に実弾を撃ち込んでいる――。

 ユーチューブに投稿されたこの無線でのやり取りからは、11月25日に黒海とアゾフ海の間で起きた事件の雰囲気を感じることができる。その時の映像も、ロシア船の1つから撮られた動画で提供されている。

 その様子は、自衛というよりは海賊行為のように見えた。

 ロシア連邦保安局(FSB)の一部門であるロシア沿岸警備隊はウクライナの艦船を拿捕(だほ)、乗組員23人を拘束し、そのうち6人にけがを負わせた。

 乗組員はロシアが4年前にウクライナから奪い取ったクリミアに移送された。