(英エコノミスト誌 2018年12月1日号)

ブエノスアイレスでの米中首脳会談、主な合意事項

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、首脳会談に臨むドナルド・トランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席(左、2018年12月1日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP〔AFPBB News

米国には、最先端の半導体製造技術獲得を目指す中国の野望を無視するゆとりはないが、さりとて単に骨抜きにすることもできない。

 ドナルド・トランプ米大統領が楽しんでいる貿易摩擦には、古風なところがある。

 主力の武器は関税で、主戦場は自動車や鉄鋼といったオールドエコノミー市場だ。大統領は農家と工場のことばかり考えている。

 そして、大統領と相手方の実力者との相性によって交渉の成否が左右されかねない。

 アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議でのトランプ氏と中国の習近平国家主席との会談が注目されたのは、このためだ。

 しかし、米中間で最も重要な貿易摩擦は、テクノロジーをめぐる21世紀の戦いだ。

 人工知能(AI)からネットワーク機器まで、あらゆるものが対象になる争いであり、最も重要な戦場は半導体だ。

 業界盟主としての米国の地位と、中国の超大国としての野心とが真正面からぶつかり合うのが、この半導体産業だからだ。