(英エコノミスト誌 2018年11月24日号)

APECが閉幕、史上初めて首脳宣言採択できず

パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の集合写真撮影に臨む各国首脳ら(2018年11月18日撮影)。(c)SAEED KHAN / AFP〔AFPBB News

マイク・ペンス米副大統領と習近平中国国家主席が示した世界観の隔たり

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)が波乱に満ちた首脳会議を開催していると非難されたことは、これまで一度もなかった。

 あるオーストラリア外相が会議の正式名称について、「アジア」「太平洋」「経済」「協力」という「4つの形容詞が修飾する名詞を探している」と述べたことがある。

 APECとは「A Perfect Excuse to Chat(おしゃべりする格好の口実)」の略だと揶揄した人もいた。

 加盟21か国による共同首脳宣言は陳腐な言葉をまぶしてまとめられる。

 従って、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで開かれた今年の会議で、その宣言を採択できなかったことの意味は大きい。

 太平洋に浮かぶこの島国の首都でAPECを開催することについては、興味深い出来事になりそうな気配がずっと漂っていた。

 ホテルが足りず、「ラスコル」というギャング団による暴力も心配されたため、各国の代表団やメディアの取材チームは、湾内に停泊する大型客船を宿にした。