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 小惑星は言わば巨大隕石であり、小惑星の分類は隕石の分類と対応する。S型小惑星は普通コンドライト、C型小惑星はCコンドライトに対応する。

 言い換えれば普通コンドライトはS型小惑星の破片が地球に降ってきたもの。CコンドライトはC型小惑星の破片が降ってきたものである。

 実は、これらは色の比較や、軌道から計算できる重量から推測されたものに過ぎなかった。さらに微妙にズレがあった。

 しかし、はやぶさのおかげで、普通コンドライトとS型小惑星が同質のものであることが証明された。

 そうなると、はやぶさ2によって、C型小惑星とCコンドライトが同一のものであると証明されることが推察される。しかし、それだけで大きな科学的成果に期待を膨らませているわけではない。

C型小惑星が語れること

 コンドライトは、ケイ酸塩を中心とした岩石という点では地球上の石と変わらないが、地球上の岩石とはできた環境が違う。そのため、地球上の岩石にない組成や組織を持つ。

 例えば、名前の由来となったコンドルールという球状の組織は、無重力状態できたものである。

 Cコンドライトもケイ酸塩を中心とした岩石であるが、最大20%にも達する水や、5%に達する炭素を含んでいる。しかも、その炭素はアミノ酸等の有機物である。

イブナ隕石 C型コンドライトの中でも、生成した時代が最も古いとされるCIコンドライトに分類される。(出所:ロンドン自然史博物館Website)

 CコンドライトやC型小惑星は太陽系形成初期にできたと考えられている。

 太陽系は宇宙に漂うガスが集まってできた。このガスの圧倒的多数が水素であるが、炭素、酸素、窒素、ケイ素、鉄等の元素も含んでいる。

 初期の太陽系は、中心の大きなガスの塊の周囲をガスが円盤状に囲っているような姿であった。