(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年11月23日付)

英EU離脱の国民投票後に抗うつ薬の使用急増 研究

英ロンドンの国会議事堂前でデモ隊が掲げた「ブレグジット、価値はあるのか?」と書かれた幕(2018年9月10日撮影)。(c)Daniel LEAL-OLIVAS / AFP〔AFPBB News

 「どんなふうに破産したのか」

 ヘミングウェイの小説『日はまた昇る』の登場人物はそう尋ねた。すると、2通りだなという答えが返ってきた。

 「少しずつ、そしていきなり、だ」

 少しずつ、そしていきなりというのは、ブレグジットの物語そのものだ。

 2016年の国民投票で欧州連合(EU)から離脱するとの結果が出たことで、英国はエネルギーや目的、国際的な影響力を少しずつ奪い取られている。

 少しずつだから、気づいていない人も多い。だがここに来て、終点がいきなり視界に入ってきた。破産よりひどい事態になるかもしれない。

 ロンドンの官庁街ホワイトホールでは、公務員の委員会がいくつも設けられ、国の非常事態に備えたコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)の策定に大わらわになっている。

 国民保健サービス(NHS)は、薬の在庫がなくなるかもしれないと警告を発している。航空機が着陸させられたり、銀行のトレーディングルームが閉鎖されたりする可能性もある。