(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年11月16日付)

中国・新華社、世界初とする「AIキャスター」を起用

中国・浙江省で開催された世界インターネット大会で自己紹介する新華社のAIキャスター(2018年11月7日撮影)。(c)STR / AFP〔AFPBB News

 かつて活気に満ちていた中国の人工知能(AI)セクターが落ち込んでいる。

 投資家にそっぽを向かれ、最先端技術を世に送り出せず、収益を生むのに苦労しているのだ。

 この状況は、中国政府が2030年までにAIで世界をリードする計画を発表し、ベンチャーキャピタル(VC)投資家がバリュエーションをどんどん押し上げ、中国のハイテク大手が決算発表でAIの野望を盛んに謳っていた昨年とは様変わりだ。

 AIの進展への失望が広がっているのは中国だけではない。米国では、IBMが今夏、IBMワトソン研究所のAI旗艦部門でエンジニアをレイオフした。

 その前には、ニューヨーク大学教授(心理学専門)で、長年AIに懐疑的なギャリー・マーカス氏が、「AIの歴史が始まって60年経ったのに、我々のボットにできることは、音楽をかけ、床を掃除し、広告枠を買うことくらいだ」と嘆いた。

 だが、ハイプ(誇大宣伝)と資金流入が昨年一気に過熱した中国では、流れの反転が深い傷をもたらした。

 コンサルティング会社ABIリサーチによると、中国は昨年、民間部門のAI投資で米国を抜き、50億ドル弱の資金を集めたが、今年上半期に投資された16億ドルは米国のレベルの3分の1にも満たないという。