目的意識を明確にしたい独立系FP会社や投資教育会社のセミナー

 3つめは、最近増えてきた独立系FP(ファイナンシャルプランナー)会社や投資教育会社による投資セミナーです。彼らは金融機関や運用会社にとらわれず第三者的な立場から個人の資産形成を支援することを標榜しており、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の普及などで、このところ開催頻度が増えています。

 投資教育をコアビジネスにしているだけあって、投資商品選びのポイントから有料の投資スクール、スマホアプリで株式投資のシミュレーションなどまで、さまざまなプログラム・ツールを提供しています。独学の投資学習としては効率的かつ実践的だと思われます。

 参加にあたっては、自分の目的と参加するプログラムを正しく選びたいところです。基礎的な知識を学びたいだけなのか、自分の資産バランス(ポートフォリオ)を構築したり確認したりしたいのか、などなど。より具体的な悩みを解決したいなら、自分が保有している資産の内容や金額、ゴールを明確に伝える必要があります。その準備がないまま相談しても期待した回答を得ることはできません。

商品勧誘を受けることもある支店での小規模セミナー

 4つめは、金融機関の各支店が独自で開催している投資セミナーです。店頭に貼ってあるポスターを見たことがある人も多いことでしょう。基本的に、その支店のお客さまを対象にしており、数十人規模での開催が多いようです(大規模支店は別です)。本店の担当者や支店長が講師になるなど、地元のお客さまへの顧客サービスの側面が強そうです。