英、閣僚ら4人辞任 EU離脱草案に反発、メイ首相苦境

英首都ロンドンにある議事堂前で、欧州連合(EU)離脱の草案合意に反対するEU支持派の掲げたプラカード(2018年11月15日撮影)。(c)Adrian DENNIS / AFP〔AFPBB News

(英エコノミスト誌 2018年11月17日号)

英国議会はブレグジット協定案をどのように考量するべきか。

 英国と欧州連合(EU)による3次元チェスがいよいよ終盤に入る。

 両者は11月14日、離婚に向けた585ページに及ぶ協定の草案を明らかにした。

 英国民が国民投票でEU離脱を支持して自国政府に衝撃を与えてから2年半近く経った今、ブレグジット(英国のEU離脱)の本当の意味を知ることになる。

 ゲームはまだ終わったわけではない。今回の離脱協定案にはまだEUの合意が必要で、英国議会の承認を得るというさらに高いハードルも待ち受けている。

 EU離脱担当相を含む数人の閣僚がこの案に抗議して辞任した。テリーザ・メイ首相のクビが飛ぶ可能性も残っている。

 英国の下院議員たちは今後、自分の選挙区と所属政党、そして己の信念のすべてに忠誠を尽くせるかという難問に取り組まなければならない。

 そもそも、この3つの見解は国民投票後に変化している公算が大きい。

 英国にとっては過去数世代で最大の決断、そして欧州にとっても最大級の決断を議会は数週間以内に下さねばならない。