(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年11月5日付)

米中間選挙目前、注目の候補10人

米中間選挙・民主党の下院議員候補、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏。米ニューヨークで(2018年9月22日撮影)。(c)Don EMMERT / AFP〔AFPBB News

 最近の記憶では最も重要な中間選挙で米国民が投票所に向かった今、大きな問題は、予想されている怒れる民主党支持者の「青い波」が下院の支配を奪還する結果になるかどうか、だ。

 もしそうなれば、識者らはトランプ時代の終わりを宣言するだろう。

 実際には、下院で過半数を奪ったとしても、下院議長として60年ぶりの返り咲きを果たすかもしれないナンシー・ペロシ氏をはじめとする守旧派と、エリザベス・ウォーレン氏やバーニー・サンダース氏、それに彼らを信奉するアレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏のような若手の進歩主義者の間で割れている民主党にとっては、大きな課題の次のステージにしかならない。

 これは民主党の深刻な罪を反映した分裂だ。その罪とは、企業の利益に立ち向かえないことだ。

 1990年代以降、進歩主義者らはただ単に、貿易や資本市場、医療制度について、少しは親切で穏便なものになるよう共和党のアイデアと競り合うことがあまりに多すぎた。

 そうでない時には、「大きすぎて潰せない」銀行の誕生やプラットフォームと呼ばれる支配的なハイテク企業の台頭を許してしまうなど、経済的、政治的に裏目に出る政策を立ててしまった。

 あまりに多くのリベラル派が今なお、中間層を押し上げるための新しい発想ではなく、アイデンティティーの問題に専念するのも無理はない。その方が楽なのだ。