車形別販売台数をみても、9月はどの車形も落ち込んでいます(下の表)。特にこれまで2桁超の高い成長を維持し、消費をけん引してきたスポーツタイプ多目的車(SUV)も販売台数が減少する結果となりました。こうした結果を受け、市場では「今年は『金九』ならぬ『黒九』(ブラックセプテンバー)だった」という声も聞かれるほどです。

急減した原因は今なお不明

 一体なぜ中国自動車市場は今年第3四半期に冷え込んだのでしょうか。

 多くの現地メディアやアナリストは、小排気量車(1.6リッター以下)の購入税減免政策が今年になって終了したことを指摘しています。中国政府は、消費拡大を目的に、小排気量車の購入税減免政策を施行してきました。

 しかしこの政策は今年1月1日時点で廃止となっています。それに対し、前述の通り上半期まではプラス成長が続きました。前年比マイナスに転じたのは7月以降です。つまり、落ち込みの影響要因としては時期的にずれており、販売台数急減の主原因としては見ることはできません。

 このほかには、長らく中国自動車市場をリードしてきたSUV人気の低迷を理由とする声も聞かれます。しかし、こちらもすでに見た通り、9月はSUVに限らずどの車形も販売台数が減少しています。

 このように、第3四半期に入ってからなぜ販売台数が急減したのかについて、中国国内でも原因を特定しあぐねているのが現状です。

米中貿易摩擦が米国系メーカーを直撃

 続いてメーカー別販売台数を見ていきましょう(下の表)。