(英エコノミスト誌 2018年10月27日号)

英王子、豪フレーザー島を訪問 公務減らしたメーガン妃の姿も

豪フレーザー島で先住民バッチュラの人々と親睦を図るヘンリー英王子(左から2人目、2018年10月22日撮影)。(c)DARREN ENGLAND / POOL / AFP〔AFPBB News

オーストラリアはおそらく富める国の中では最も成功している国だ。

 米国が直面している最大の問題とは何だろうか。日本ではどうか。あるいは英国なら、フランスなら何になるだろうか。当然、意見は様々だが、繰り返し登場する心配事がいくつかある。

 物質主義的な考え方をする人は、中位所得が何十年も伸び悩み、働く人々の幻滅と怒りを招いていることだと指摘する。

 財政タカ派は、すでに巨額であるうえに人口の高齢化に伴う医療費や年金の支出増大によってさらに膨らむことが確実な公的債務を非難する。

 そして、米国と欧州全域でポピュリスト(大衆迎合主義者)から猛反発を招くことになった移民の問題がある。

 こうした状況から、多くの人々が最も憂慮すべき傾向だと考えているものが浮かび上がってくる。

 増大する一方のこれらの危機にどう対処するかについて、政治的合意のようなものが一切存在しないという傾向だ。

 増える所得、低水準な公的債務、手頃な費用負担で利用できる福祉国家、大量の移民の受け入れに多くの人々が寄せる支持、それらを支える政策についての幅広い合意――。

 豊かな国々のほとんどにとって、これは遠い夢だ。すべてがそろっている所など、西側世界の多くの政治家には到底想像できないだろう。