(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年10月23日付)

中国経済成長、消費が主な原動力に 易鋼·中国人民銀行総裁

4月11日、サブフォーラムで発言する中国人民銀行の易綱行長(総裁)(2018年4月11日撮影、資料写真)。(c)新華社/郭程〔AFPBB News

 貿易戦争が吹き荒れているが、誰かが外国の証券投資家に伝え忘れたようだ。

 中国の債券・株式市場では外国からの投資資金の流入が急増しており、人民元の対米ドルレートの下落を食い止める一因になっている。

 ドナルド・トランプ大統領は、中国が世界の貿易システムを不正に操作して自国の企業が有利になるようにしているとか、原価を下回る価格設定でダンピング(不当廉売)をしているとか、知的財産を盗んだりしていると非難している。

 中国からの対米輸出2500億ドル相当に追加関税を課したうえ、先月には、米国の対中貿易赤字は「全く受け入れられない」と中国政府に警告を発している。

 両国間の溝は非常に深く、新たな冷戦の到来を予想する声も上がっている。

 しかし、外国のファンドマネジャーたちは動じていないようだ。ひょっとしたら、中国が勝つと思っているのかもしれない。

 公式統計によれば、外国人投資家が保有する中国の株式と債券(人民元建て)は9月末時点で4622億ドル相当であり、1年前の1225億ドル相当から急増しているのだ。

 文脈に当てはめて考えると、この資金流入が中国の経済面での抵抗においていかに大きな意味を持っているかが見えてくる。