米、2018年度の不法入国者数が「危機的」水準に 前年比25%増

グアテマラの対メキシコ国境の町テクンウマンで、米国に向かうホンジュラス移民の集団を離れ、母国に向かう人々(2018年10月22日撮影)。(c)ORLANDO SIERRA / AFP)〔AFPBB News

「21世紀のための21のレッスン」

 「人間は小麦に家畜化された」(Sapiens:A Brief History of Humankind=『サピエンス全史』)「AI(人口知能)のお陰で人間社会は将来、エリートと“無能者階級”に二極化する」(Homo Deus=『ホモ・デウス』)――。

 独自の視点から250万年の人類の歴史を紐解き、未来を予言したユヴァル・ノア・ハラリ博士(イスラエル国籍、42歳)がまたまた新しい本を出した。

 タイトルはまさに『21 Lessons for the 21st Century』(21世紀のための21のレッスン)。

 新著のアジェンダは21世紀の今現在起こっている神羅万象。著者が挙げたのは、テロ、地球温暖化、AI、プラバシー侵害、ナショナリズム、宗教、移民。

 さらには「国際協力の衰退」や「真実の本質」(フェイクニュース)など。

「リベラリズムは人類の過去と未来を考える手引書」

 その一つひとつを解決し癒す「処方箋」は示されていない。

 しかし、個々のアジェンダに潜む問題点を摘出し、その元凶を徹底的に追究している。

 著者はこう記している。

 「人間は事実とか、数字とか、方程式を考えて生きているというよりもストーリー(所説、物語)の中で物事を考えて生きている」

 「個人も集団も国家もそれぞれ自らのストーリーと神話を考えて生きている」

 「ニューヨークやロンドンのエリートたちは20世紀中、壮大な3つのストリーを作り上げ、それによって過去を語り、未来を予測してきた」