(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年10月17日付)

連日の米株大幅安、トランプ氏「FRBは制御不能」 議長解任は否定

米首都ワシントンで記者会見を行うジェローム・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長(2018年9月26日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP〔AFPBB News

 強気相場は不安の壁を登っていくと言われる。

 最後まで残っていた心配性の参加者が楽観論者になって手元の資金を目一杯投じた頃には、相場は下落するしかない状態になっている。つい先日起きたことは、まさにそれかもしれない。

 金融資産の価格には――特に米国のそれには――すでにかなりの楽観論が織り込まれていたため、ひとたび不安がよみがえると、相場は下がるよりほかになかった。

 では、世界でいま起こっている出来事は不安をどこまで強める可能性があるだろうか。「かなり」というのが、その答えだ。

 10月12~14日に開催された国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で明らかになったように、懸念を抱く理由には事欠かない。

 特に強力なのは、新旧の超大国の格闘が始まったことだ。この対立には、何もかも変えてしまう可能性が秘められている。

 良い知らせは、IMFが「世界経済見通し(WEO)」で高い成長率を引き続き見込んでいることだ。

 これによれば、世界経済全体の成長率(購買力平価ベース)は今年と来年の両方で2017年と同じ3.7%になるという。