(英エコノミスト誌 2018年10月13日号)

トルコ通貨が急落、最安値更新 トランプ氏の関税倍増表明で

トルコのイスタンブールで、トルコリラ紙幣を数える両替商(2018年8月8日撮影、資料写真)。(c)Yasin AKGUL / AFP〔AFPBB News

有害な政治と中央銀行の制約のために、次の景気減速からの脱出は難しくなるかもしれない。

 つい1年前、世界経済は同時好況を謳歌していた。2017年には、英国を除くすべての主要先進国とほとんどの新興国で経済成長率が上昇した。

 世界の貿易は急拡大し、米国は好景気に沸いていた。中国のデフレは抑え込まれ、ユーロ圏でさえ成長した。

 2018年に入ると、状況は一変している。

 10月第2週には世界中で株価が急落した。投資家が世界経済の成長減速と米国の金融引き締めの影響について、今年2度目の懸念を募らせたからだ。

 これらの懸念には十分な根拠がある。

 2018年の世界経済の問題は、成長の勢いが均一でないところにある。

 米国では、ドナルド・トランプ大統領の減税の効果もあって、四半期の経済成長率が年率換算で4%を超えた。失業率は1969年以来の低水準だ。

 しかし国際通貨基金(IMF)は、米国以外の主要先進国では今年、成長が減速すると見込んでいる。そして新興国は困った状況に陥っている。