逆風が吹くブライダル業界で、ノバレーゼはどのようにして業績を伸ばしているのか?(写真はイメージ)

 内閣府の調査によれば、日本の婚姻件数は1970~1974年の100万組超/年をピークに減り続け、2016年には過去最低の約62万組にまで減少。また婚姻率(人口1000人当たりの婚姻件数)も、同時期比で10.0から5.0へと半減している。

 少子化・人口減少による件数減と非婚化が同時に進行している。

 それだけではない。結婚(入籍)はしても、挙式披露宴を行わない「なし婚」率も上昇し続け、厚生労働省の2014年データでは入籍者の約半数が「なし婚」だったことが分かっている。

「人口減少・非婚化・なし婚化」という三重苦の中で、日本のブライダル業界はまさに“弱り目に祟り目”の状態だ。挙式披露宴の単価が漸増傾向にあるのがわずかな慰めだが、長期的頽勢は如何ともなし難い。

 こうした悪条件下で業績を拡大し続けていける企業など果たして存在するのだろうか? そう思っていたら、そんな企業が実在した。ゲストハウスウェディングの大手ノバレーゼ(東京都中央区)である。

 縮小し続ける業界でいかにして業績を伸ばし得るのか、2代目社長・荻野洋基氏(39)にお話を伺った。

ノバレーゼの荻野洋基社長