市場の二極化が進み、大半の消費者の住宅購入能力を上回るペースで相場が上昇してきたからだ。

 今、国や産業、さらには企業内でも勝者総取りの「スーパースター」効果が存在するように、住宅市場にも同じ効果がある。

 全米20都市のケース・シラー住宅価格指数を見ると、心配する理由はほとんどないように思える。同指数は2006年のピークを2.4%上回っているだけだ。

 ところが、勝者と敗者の間には大きな開きがある。

 10都市の住宅価格は過去最高を記録し、平均して価格が23%上昇している。最も上昇率が大きいデンバーは、危機以前のピークを54%も上回っている。

 一方、出遅れ組の10都市では、住宅価格が危機以前のピークを平均11%下回っている。その他すべてのことと同様、住宅市場においても、米国は信じがたいほど分裂しているのだ。

 一流都市が繁栄するのは、仕事がある場所がそうした都市だからだ(雇用創出も信じがたいほど二極化している)。しかし、こうした都市の住宅価格は、賃金そのものを大きく上回るペースで上昇してきた。

 その結果、今度は中間層がそうした場所に暮らすことが、どんどん難しくなってきた。