(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年10月3日付)

米国が全世界と貿易戦争になれば勝者は中国、ECB予測

米国が全世界と貿易戦争になれば勝者は中国、ECB予測。写真はドナルド・トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席、中国・北京にて(2017年11月9日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Nicolas ASFOURI 〔AFPBB News

 「ある国(米国)が、ビジネスをしているほぼすべての国との貿易で何十億ドルもの損失を出しているのであれば、貿易戦争は良いことで、簡単に勝てる」

 3月2日に発信されたこのツイートは、ドナルド・トランプ米大統領の通商政策の目的と手段をはっきりと示している。

 カナダとメキシコに対して収めたように見える勝利と、両国との新しい通商協定の署名により、トランプ氏は自分が正しいと確信するだろう。

 しかし、中国はメキシコではない。

 大統領は、ある国が貿易相手国からモノを買った金額よりも相手にモノを売った金額の方が多ければ、「勝った」ことになると考えている。

 また、相手国にモノを売った金額よりもモノを買った金額の方が多ければ、相手側の方が失うものが多いことから、保護主義戦争に「勝つ」ことができるとも考えている。

 トランプ氏はこれら2つの信念――二国間の重商主義と痛みの非対称型均衡――を自らの指針としている。

 米国が「負けている」面を逆手にとって勝利をもぎ取るのが同氏の方針だ。米国はどの二国間関係においても最も強い国でもあるから、勝てないわけがない、ということだ。