FRB次期議長にパウエル氏、米上院が承認

米上院委員会で行われた指名承認公聴会に臨むジェローム・パウエル氏。米首都ワシントンの連邦議会議事堂で(2017年11月28日撮影)。(c)AFP PHOTO / SAUL LOEB〔AFPBB News

 米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が9月26日に記者会見を開いた時、投資家は警戒しながら、同氏が米ドルについて何を言うか見守っていた。無理もない。

 トルコとアルゼンチンの最近の危機が示したように、ドル高――および米国の金利上昇――は新興国の借り手を窮地に追い込むことから、FRBがドル高を求めているのかどうかを知ることは決定的に重要になる。

 結局、パウエル議長ははっきりしたことは言わなかった。

 だが、投資家がドルの価格についてあれこれ考えるなか、注目すべき2目の問題がある。

 金融システムにおける米国通貨の役割がそれだ。この面では、かなり意外なことが起きている。

 この1週間で、ドナルド・トランプ米大統領は(またしても)戦後の世界秩序を塗り替えたいと宣言した。

 国連総会の演説で、米国は以前より単独行動主義のスタンスを取っていると強調した。

 また、トランプ氏が大統領に選出される前から、多くの国が静かに、戦後のドル支配のパターンを弱めることを誓い、世界金融秩序を変える取り組みに乗り出していた。