(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年9月14日付)

英新紙幣に女性作家オースティン 没後200年に合わせ発表

英南部にあるウィンチェスター大聖堂で公表された、英作家ジェーン・オースティンを描いた新10ポンド紙幣(2017年7月18日撮影)(c)AFP/Chris J Ratcliffe〔AFPBB News

 過去70年間にわたり、英国は通貨切り下げの達人だった。

 1948年には、1ポンドで4ドル強、13.4新ドイツマルクを買うことができた。現在は1.3ドル、2.2ドイツマルク相当のユーロしか買えない。

 自国通貨切り下げにおける英国の成績は世界一流だった。経済動向の実績は、これに見合うものになっていない。

 この70年間を見ると、主要7カ国(G7)の中で1人当たりの国内総生産(GDP)成長率が英国より低かったのはカナダだけだ。

 もっと最近では、例えば1999年のユーロ誕生以降、英国の生活水準の向上ペースは単一通貨に加盟する平均的な国を若干下回っている。

 ここから得られる長期的な教訓は、通貨切り下げは1949年、1967年、1992年の英国の国際収支危機を多少和らげたものの、ポンド安は繁栄に至る道筋ではないということだ。

 直近2度のポンド安局面は、懐疑論を強めるだけだ。

 2007年の終盤から2009年初頭にかけて25%下げたポンド安は、英国を不況から救い出せず、国の貿易収支の改善にほとんど貢献しなかった。