(英エコノミスト誌 2018年9月15日号)

韓国大統領、非核化に向けトランプ氏と金正恩氏に「大胆な決断」求める

米ホワイトハウスの大統領執務室でドナルド・トランプ米大統領(右)と会談する韓国の文在寅大統領(2018年5月22日撮影、資料写真)。(c)SAUL LOEB / AFP〔AFPBB News

しかし、ワシントンのアジア政策通が大統領に逆らっているわけではない。

 ワシントンでは、対アジア政策はどのように策定されているのだろうか。

 陳腐な答えを言うなら、朝目覚めるたびにドナルド・トランプ大統領のツイッターをチェックしている政権のアジア通によって決められている。

 一方、ホワイトハウス高官たちの答えは、アジアについてのトランプ氏の意見表明をすべて文字通りに受け止めるべきではない、というものだ。

 昔から続く日本や韓国との同盟関係は(トランプ氏は文句を言っているものの)依然有効であり、アジアが繁栄を遂げてきた国際秩序を支持することが米国にとって良いことだという考えにも変化はないという。

 また、大統領は強権的な指導者に傾倒しているものの、国の指導者であっても麻薬売買の容疑者を射殺するべきではないというのが米国の考え方だ、とも話している。

 ニューヨーク・タイムズ紙に先日寄せられた匿名の記事には、ホワイトハウスの混乱と悪政に「安定国家(ステディー・ステート)」が抗っているとの記述があった。多くのアジア通は、自分こそその安定の守護者だと考えているのだろう。

 そんなアジア通でも、大統領の北朝鮮とのやりとりについては、できることがあまりない。

 今年6月の金正恩(キム・ジョンウン)氏との首脳会談以降、トランプ氏は自分の好きなように話を進めようとしている。