(英エコノミスト誌 2018年9月8日号)

プーチン大統領、日ロ平和条約締結を提案 年末までに「前提条件なし」で

プーチン大統領、日ロ平和条約締結を提案 年末までに「前提条件なし」で。写真はロシア東部ウラジオストクで開催中の「東方経済フォーラム」に臨む、同国のウラジーミル・プーチン大統領(左)と安倍晋三首相(2018年9月12日撮影)。(c)AFP/Kirill KUDRYAVTSEV〔AFPBB News

日本がトランプ大統領に見て取る問題

 広島の近くにある岩国航空基地の管制塔からは、米国の海兵隊と日本の海上自衛隊(この国の海軍の婉曲的な呼び名)が共同使用する巨大な施設を一望することができる。

 眼下の滑走路からは、海兵隊のF35戦闘機が轟音を発しながら飛び立っていく。その近くの格納庫では、日本の最新鋭の飛行艇が翼を休めている。

 ここ10年ほどで基地は大幅に拡張された。今では米軍機がアジア太平洋地域で使用できる施設の中では最大級の基地になっており、約5000人の兵員が1500人の自衛隊員とともに働いている。

 日米が共同使用するという点で、岩国基地は日本ではかなり前から希有な存在だ。

 米国側のトップであるリチャード・ファースト大佐と日本側のトップである森田義和海将補は、岩国基地の発展を見れば安全保障における日米のつながりがいかに強化されているかが分かると述べている。

 両者によれば、岩国の海兵隊員と自衛隊員の共同訓練は2、3年前よりも増えている。

 日米の協力の緊密化は、日本にある他の軍事施設でも明らかだ。

 戦闘機のパイロットの共同訓練は頻度が増しており、サイバー紛争に備えた机上の訓練も行われている。