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アップルにもたらされる2つのメリット

 こうして、ディスプレーを大型化することで、アップルには2つのメリットがもたらされるとウォールストリート・ジャーナルは指摘している。

 まず、アップルはiPhoneの値上げが可能になる。これに伴いアップルが部品メーカーに支払う仕入れ価格も上昇するが、その上昇分は、製品の値上げ分を下回る。つまり、iPhoneの利益率はさらに高まるという。

 アップルはサービス事業の収入を伸ばすことができるようになるとも記事は指摘している。これがもう1つのメリットだ。同紙はその根拠として、英国の市場調査会社カンター・ワールドパネルの分析を例示している。

 カンターによると、6インチ以上のディスプレーを備えるスマートフォンの利用者は、 5.5インチディスプレー搭載モデル利用者の2倍、アプリを使う。また、ゲームをする割合は62%多く、日々動画を見る割合は2倍になるという。別の調査会社のアナリストも、「大画面のiPhoneは、アップルのエコシステム(生態系)拡大に寄与するだろう」と指摘している。

販売台数の伸びは鈍化も、売上高は過去最高

 最後に簡単にその背景となるデータを見てみる。

 今年4~6月期におけるiPhoneの販売台数は4130万台だった。これは、前年同期からわずか1%の伸び。ただ、高価格iPhoneの市場投入や、サービス収入の伸びにより、アップルの売上高は4~6月期としては過去最高の532億6500万ドルとなった。前年同期から、実に17%の増収である。

 アップルのサービス事業(Apple Music、iTunes、App Store、iTunes Moviesなど)の2017会計年度における売上高は299億8000万ドルだった。

 また、今年4~6月のサービス事業売上高は、四半期として過去最高の95億4800万ドルとなり、前年同期から31%増加した。

 同社のサービス事業は、パソコンのMacやiPadのそれを上回り、iPhoneに次ぐ大きな規模となっている(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。

(参考・関連記事)「『iPhone』、世界スマホ市場で3位に後退