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2018.09.18

日本での視界は良好か?「空飛ぶ自動車」の未来
IoT時代、<モビリティ体験>が変わる

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「uberAIR(以下、ウーバー・エア)」と呼ばれるこの新サービス*については、2017年の秋の構想発表とともに魅力的なコンセプトビデオが発表された。

<参照>UBERAIR: Closer than you think | UBER (https://www.youtube.com/watch?v=JuWOUEFB_IQ

*:事業名は「uber Elevate(ウーバー・エレベート)」と言われている。

 パイロットと4人の乗客が相乗りできるこのサービスは、地上でのライドシェア同様、シンプル&カジュアルであるだけでなく、慢性的な交通渋滞からも無縁で、確かに目的地の到着時間が不安というストレスから人々を解放するかもしれない。

 ウーバーは、2018年5月にも「ウーバー・エア」の最新コンセプト機 「eCRM」のCGを公開している。

 垂直離着陸を可能にする複数枚の同方向回転プロペラと、推進力を生むローターの組み合わせによる「電動」の垂直離着陸機(eVTOL)であることが最大の特徴で、いわば有人ドローンの進化系と言えるものだ。

<参照> https://www.uber.com/info/elevate/ecrm/

 3タイプあるうちの機体の1機「eCRM-003」の巡航速度は240〜320km/h、航続距離は充電1回あたり約97km程度という。

 エアロモービルやテラフージアの「空飛ぶクルマ」ように、地上の道路を高速で走ることはできないが、離着陸のための広い滑走路は必要なく、しかもより多人数に効率よくモビリティ体験を提供できるのが、「eCRM」の最大の強みだ。

 ウーバーはこの機体の開発に向けて、米ベルヘリコプターやブラジルの航空機製造大手のエンブラエル、無人航空機開発で知られる米カレーム・エアクラフトや米陸軍研究所との提携を相次いで発表している。

 また、ウーバーは一連の「技術の確立」とともに「法律や運用環境の整備」についても余念がない。

 混み合った上空で無数の「空飛ぶクルマ」が行き交うためには、高度の管制技術が不可欠であることは想像に難くないし、離発着のための「スカイポート」の整備も必要になる。

 ウーバーは、上空でのライドネットワーク情報のモデリングについてはNASAとの共同研究を進めているほか、ロサンゼルスの不動産会社サンドストーン・プロパティーズ(Sandstone Properties)とも離発着ターミナルに関する契約を締結していると言われている。

 ウーバーは2020年までにはロサンゼルスやダラス近郊などで飛行実験を開始、2023年をめどに「ウーバー・エア」のサービスをリーンスタート、そして2028年のロサンゼルス オリンピック・パラリンピック開催時の完全な商業化、2030年代には自動飛行の実現、と具体的なロードマップを示している。

「空飛ぶ自動車」の世界には、以上、ご紹介した以外にも、「CityAirbus(シティエアバス)」構想を進める仏エアバス、グーグルの共同出資者ラリー・ペイジ氏が極秘裏に出資していると言われているズィー・エアロ(Zee.Aero)、中国の有人ドローンのベンチャー・イーハンなど、有力なプレイヤーは目白押しだ。

JBPRESS

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