(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年9月7日付)

米政権高官ら、匿名寄稿を次々否定 トランプ氏は氏名公表を要求

問題の論説の寄稿を否定したトランプ政権高官ら(2018年9月6日作成)。(c)AFP〔AFPBB News

 米国のドナルド・トランプ大統領について最近リークされた情報のうち最も衝撃的なのは、ホワイトハウスのスタッフの1人が大統領の寝室を「悪魔の仕事場」と呼んでいたことだ。

 この描写には、ホワイトハウスがノイローゼに苦しんでいる理由を知るために必要な情報がすべて詰まっている。

 トランプ氏が正真正銘の自己をさらけ出す場所。それは、口うるさい側近の目や耳が届かないホワイトハウスの2階である。

 自身の権力の中心地においてさえ、トランプ氏は排斥されている少数派だ。

 片手でテレビのリモコンを握り、空いた手でツイッターにメッセージを送る同氏の寝室は、さながら映画「スタートレック」に出てくるエンタープライズ号のブリッジ(司令室)だ。

 オーバルオフィス(大統領執務室)に下りてくるのは、写真撮影があるときと毎日1、2回開かれる会議のときだ。

 これに次いで不穏なのは、トランプ氏を敬うスタッフがほとんどいないという事実だ。しかしそれでは、同じ話を繰り返し語ることになる。

 最新の事例が、米ニューヨーク・タイムズ紙に匿名記事を寄せ、政府内部でも大統領に抵抗する動きがあることを明らかにした現職の政府高官だ。