三原 最も付加価値が高いと思うのは「マネジメント」スキルです。45歳以上で採用する社員に本当に必要とされているのは、マネジメントのキャリアでしょう。

 マネジメントというと人や業績の管理と捉えられがちですが、実は会社から人やお金を預かってその効果を最大化することがマネジメントの本質です。その「投資を最大限に高める」という経験をより多くしていくことが、高い付加価値につながっていくと考えます。

 マネジメントのスキルを得るために、管理職の経験も早めにするといいでしょう。そういう意味で、若いうちは上のポジションを目指して頑張るのもいいと思います。

 ポジションが上がるほど、さまざまな領域のことを知らないと問題解決できなくなり経験値やスキルも上がりますから。スキルや能力が上がれば上がるほど、高給が実現しやすくなります。さらに、「時短」を含め、働き方の自由度も高くなるでしょう。

高スキルであれば「時短で高給」は実現する

――「付加価値」が高いスキルによって、夢の話に思える「時短で高給」も実現可能ということでしょうか。

三原 高スキルであれば、時短で高給は当然、実現します。当たり前のことです。夢なんて言ってはだめですよ。高スキルによって生み出す「経済効果」が給与に紐づけば、もっと高給が実現できます。

 大きな「経済効果」を生みやすいポジションもあります。分かりやすい例でいえば、商品開発のポジションにいる1人の人間のアイデアが、何億円もの利益を生むケースなどです。

 能力がすごく高い人であれば、「経済効果」の高いポジションを複数担当し、より高給を得ることだってできるでしょう。また、そうしたことによる企業や日本経済への成長力に及ぼす影響は大きいと思います。ぜひそうなってほしいと願っています。