でも、人生100年時代で、70代で働くのも当たり前の世の中になります。今後、年金の受給開始年齢がもっと上がっていくとしたら、働かざるを得ないという状況にもなるでしょう。もし75歳まで働く必要がでてきたら、50歳で社内失業してる場合じゃないですよ。

 長い職業人生の中で、自分自身のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶ時代になれば、従来型の「竪型キャリア」は特殊なものになるでしょう。75歳まで働き続けるということを見据えて、「スマートキャリア」の男性の利用ももっと増えてほしいと思っています。

 今年(「しゅふJOBエグゼクティブ」を経て「時短エグゼ」から)「スマートキャリア」とブランドを改めたのは、男性も含めて75歳まで働けるキャリアの提案をしたかったからです。

異業種だからこそ高い評価を得るスキルも

――男性も女性も40代は、改めて自分のキャリアとスキルを見つめ直す時期になりそうですね。

三原 40代半ばからは、男性も女性も、いままで培った経験を生かして、「成果」でより勝負しなければなりません。

 自社内では相対的に低い評価の経験やスキルが、違う会社では高い経済効果を発揮する場合もあります。

 たとえば大手フランチャイズ(FC)の本部においては、FC展開に関する経験やスキルは社内では誰もが持っているために、相対的な価値は低いかもしれません。でも、これからFC展開をしようとするベンチャー企業にとっては、非常に高い価値があります。

 このように、スキルを発揮するポジションとタイミングによって、仕事の「付加価値」は変わります。結果的に、給与も変わるでしょう。

――転職するなら同業種で、と思いがちですが、意外にも異業種でこそ評価されるスキルもあるかもしれませんね。その中でも、40歳以降で高い「付加価値」を発揮するスキルはどのようなものだとお考えですか。