高齢化進むシンガポール、60歳以上の自殺者数が過去最多に

シンガポールの公園をヘルパー(右)と共に散歩する高齢者(2016年9月29日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / ROSLAN RAHMAN〔AFPBB News

(英エコノミスト誌 2018年9月1日号)

シンガポール政府は、生徒たちの試験の成績だけでなく創造性も伸ばしたいと考えている。

 ウッドグローブ・プライマリースクール(6年制小学校)の図書室は「メーカースペース」なる施設に変えられた。

 午後2時頃に授業が終わると生徒たちが次々にやって来て、3D(3次元)デザインやストップモーション・フィルムの撮影、ロボットを動かすプログラムやコードの作成などのセッションに参加する。

 講師は仕組みを説明するだけで、あとは子供たちにお任せだ。失敗しても構わない、というのが全体を貫くメッセージだと教師の一人は述べている。

 夏休みを終えたばかりの木曜日の午後、ある少年は手を休め、こうしたセッションはいい気分転換になると説明してくれた。もしここにいなかったら、自宅で勉強するだけになってしまうのだという。

 シンガポールの学校は長年、説教のような授業と暗記中心の学習、そして成績の高さで知られてきた。

 世界中の15歳の児童を対象に3年おきに行われる経済協力開発機構(OECD)生徒の学習到達度調査(PISA)と、10歳および14歳の児童の学力を測る国際教育到達度評価学会(IEA)の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の両方で、シンガポールの生徒は最上位にランキングされている。

 しかし、数十年間の経済成長のために優先順位が変化した。