(英エコノミスト誌 2018年8月25日号)

ベネズエラが5桁のデノミ、経済界から怒りの声 市民「何も変わらず」

ベネズエラの首都カラカスで、ATMで現金を引き出す市民(2018年8月20日撮影)。(c)Federico PARRA / AFP〔AFPBB News

大統領の計画は大胆だが、おそらくそれでも十分ではない。

 ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が8月17日に行った国民向けの演説は、国営テレビでの政府広報「カデナ」(「チェーン」の意)でのこれまでの演説と同じように始まった。

 大統領は今年だけでこの種の放送を100回以上行っており、そのすべてが(政府の命令により)すべてのテレビ・ラジオ局で放送されている。

 今月公表された世論調査の結果によれば、この口ひげをたくわえた独裁者が何かを言うために画面に登場しても、視聴者の半数近くはスイッチを切るか、テレビを無視する。

 今回の放送は消さずに視聴する価値があった。

 マドゥロ氏は鼻かぜの症状を見せながら、いつものトレーニングウエアではなくビジネススーツに身を固め、予想外の発表を行った。

 どうやら、ベネズエラの「ボリバル革命」を、ほかに例がないほど破壊的な左翼ポピュリズムの実験に仕立て上げている経済慣行の一部を取りやめるようだ。

 何しろベネズエラでは、経済規模が2013年以降で3分の1以上縮小しており、インフレ率は今年、100万%を超える可能性がある。